東海地方で最も大きな都市である名古屋市では、賃貸物件を借りる際、退去時の原状回復が重要なポイントとなります。原状回復とは、入居時の状態に戻すことを意味し、賃借人が退去する際に行わなければならない義務でもあります。そこで今回は、名古屋市での原状回復の基本知識や注意点について解説します。引越しをスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてください。
名古屋市で原状回復するために
名古屋市で原状回復については、原則退去立ち合いがポイントになります。退去する旨を管理会社へ連絡すると、退去立ち合いや点検が行われます。この立ち合いの際に最低限行うべきこととして荷物を撤去して、受けるようにしましょう。基本的なことですが引っ越し先の住所や連絡先、さらに敷金返金用の口座を用意することもポイントです。特に名古屋市から遠くに引っ越す場合は、円滑な原状回復手続きを進める意味できちんと伝えておくことが重要です。また、電気や水道、名古屋市の場合は都市ガス、インターネットなどの使用停止を確認することが重要です。そのままにしてしまうとトラブルになるので、退去前に停止手続きをしておきましょう。残置物のないように行うことも重要です。
原状回復で話し合いが破綻したら
話し合いがつかない場合には、民事調停を申し立てたり、少額訴訟制度を利用することも考えましょう。敷金の金額を超える場合は自費で請求されることもあります。もしそうなった場合で納得いかない場合は冒頭のような措置をとって管理会社や大家と協議しましょう。
原状回復ガイドラインとは
トラブルが起きないように国土交通省では、原状回復ガイドラインを設定しています。これは不注意による破損や通知を怠って広がってしまった修繕部分は再芸限度を借主が負担するということなどが書かれています。このガイドラインを把握したうえで、最後の原状回復に臨み、納得のいく解決をするようにします。なお、注意点として法律ではないため、強制力はないということをあらかじめ熟知しておくことが重要です。