意外と説明できない酪農
小学校の社会科の授業で、必ず習う酪農について。牛を育てる産業であるのは、なんとなく察しはついていることでしょう。しかし具体的な説明となると、誰しもが悩むものです。
そこで、あらためて「酪農」について掘り下げました。
酪農とは?
酪農は、牛乳の生産をメインにしている産業を指します。牛乳を生産するのは、乳牛です。乳牛を育てて乳を絞り、牛乳として販売。また酪農家によっては、採れたての牛乳を原材料としてヨーグルトやアイスクリームも手掛けている所もございます。
なお牛乳は、いつでも生産できるものではありません。仮に24時間365日フル稼働で牛乳を生産していたら、牛の体力が持ちません。乳が出るのは、出産を経験した母牛。ちなみに父牛は、美味しい牛肉となります。
牛乳の生産方法
牛乳は「搾乳」により、生産されます。現在は機械を使って効率よく搾乳しますが、かつては人間の手で搾乳されていました。本来牛の乳は、仔牛が飲むもの。無理やり人間の手で搾り取るのは、いささか残酷な気がする。
しかし搾乳せずに放置すると、病気になってしまいます。徹底した管理の元で搾乳されるので、病気予防にも繋がるのです。おいしい牛乳を生み出すのに欠かせないのが、牛への優しさです。搾乳作業は、牛にとって幸せな一時。さらに快適に牛が過ごせるように環境を整えるのも、酪農の大切な仕事になります。
畜産と酪農の違い
牛を育てて生産する点においては、畜産も同じ意味があります。酪農と畜産の違いは、ジャンルそのものでしょう。そもそも酪農は、畜産の一種です。牛は牛乳や牛肉だけでなく、皮・ラード・ヘット・石鹸・肥料にも使われます。ラーメンの出汁にも使われる骨も、生き物から取ったもの。全て合わせたのが「畜産」です。畜産の中で牛乳生産を目的に行なわれるのが、酪農になります。
酪農は日本全国各地でおこなわれており、熊本も例外ではありません。熊本の豊かな自然の元での酪農となると、牛も気持ちよく過ごせるでしょう。気持ちよく過ごした牛から採れる牛乳は絶品です。