自然を楽しみながら環境保護にも貢献できる、画期的な活動が注目を集めています。キャンプ場の清掃ハイキングは、ハイキングの爽快感と環境保護や保全の達成感を同時に味わえる一石二鳥のイベントです。参加者は美しい自然の中を歩きながら、ゴミを拾い集めます。運動不足解消や環境意識の向上にもつながり、キャンプ場の美化と共に、参加者同士の交流も深められる魅力的な取り組みとして、各地で人気を集めています。そこで今回はキャンプ場ハイキングの事例について解説しましょう。
キャンプ場の清掃ハイキングを紹介
日本における清掃ハイキングの発祥は高尾山といわれています。ここでは「ゴミ持ち帰り運動発祥の地」とも言われており、山中にはゴミ箱が設置されていません。この文化を継承しつつ、清掃ハイキングが行われています。ただ、それなりに長距離となる登山を伴う清掃ハイキングではなく、周辺のキャンプ場を中心に歩く清掃ハイキングもあります。キャンプ場はいくら片づけを心がけている利用者がいるところであっても、汚れてしまうところが少なくありません。このような場所では、清掃ハイキングをかねてキャンプ場の広い敷地を歩きながらごみ拾いしていきます。こういったことも全国各地で行われており、高尾山のある東京都の西部でも活動として行われています。
清掃登山の一例
キャンプ場の清掃ハイキングよりも積極的な活動として登山道の清掃があります。これは、ガイドとともに登山を行い、登山道のごみを回収して回る活動です。場所によってはゴミが散乱しているなどあまり良くないところもあれば、地元ハイカーの努力によって美しい景観が保たれているところもあります。
清掃登山やハイキングは数十人規模
国内の山で清掃登山や清掃ハイキングを行う場合、数人のケースもあればグループを組んで数十人規模で行うケースも少なくありません。このような状況で清掃を行うことで多くのごみを回収し美しくなります。なお、海外の清掃登山の場合は、少数精鋭で行われるケースもあります。エベレストの酸素ボンベの回収といった清掃では直接回収する係が数名でもバックアップに非常に多くの人員で当たることも珍しくありません。